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バレー男子日本代表がブラジルに30年ぶり勝利

 バレーボールのネーションズリーグ2023は6月22日、男子予選ラウンド第2週フランス大会の第3戦があり、日本代表がブラジル代表を(25-23、25-21、18-25、22-25、18-16)でフルセットの末、破った。

日本代表がブラジルに勝利するのは1993年以来、30年ぶり。

この試合が予選ラウンドの7戦目で、日本代表は7連勝を飾った。

1993年以来、30年ぶりにブラジルに勝利した。
1993年以来、30年ぶりブラジルに勝利した。

東京五輪の雪辱果たす

 歴史的な勝利を日本らしい粘り強いバレーでつかんだ。

 相手は東京オリンピックの準々決勝でストレート負けを喫した強豪。

だが、日本のスターティングメンバ―の小野寺太志、宮浦健人、山内晶大、関田誠大、髙橋藍、石川祐希、リベロ・山本智大は第1セットから攻勢に出た。

 髙橋藍が連続サービスエースを決める。

石川の巧みな攻撃や小野寺のブロックなどで18-13とリード。

主導権を握りながらもセット終盤にブラジルに3連続ポイントを奪われたが、髙橋藍が決めて第1セットを25-23で取った。

 第2セットも日本の勢いは続く。

宮浦の得点や小野寺のブロック、石川の連続ポイントなどで9-4とリード。

ブラジルは悪い流れを断ち切ろうとタイムアウトを取った。

それでも日本の流れは変わらず、ラリーをものにしたり、サーブレシーブを崩されても石川がバックアタックを決めたりして20-14に。

最後も石川がバックからスパイクを決めて25-21で日本が連取した。

 しかし、ブラジルは簡単には勝たせてくれない。

第3セットは日本の攻撃に対応したブラジルが次々とポイントを加えていく。

日本はタイムアウトを取り、控えの大塚達宣、富田将馬、深津旭弘、髙橋健太郎らを交代させて流れを変えようとしたが、難しかった。

終盤はタッチネットやサーブミスが重なり、18-25でこのセットを落とした。

 第4セットはブラジルに先行されながらも、日本が粘りを見せる。

中盤はブラジルの連続ブロックでリードを許したが、日本は終盤に大塚がスパイクを決め、ラリーも制して21-23と追い上げた。

だが、ブラジルに押し切られ22-25で連取され、決着はフルセットに持ち込まれた。

 第5セット、一進一退の攻防が続く中、11-11の場面でブラジルがホールディングの反則。

宮浦のサービスエースとバックアタックで14-12としたが、試合を決められず16-16までデュースに。

再び宮浦の得点でマッチポイントとすると、最後は髙橋藍が決めて18-16で激闘を制した。

主将の石川「誰が出ても同じバレーできた」

 主将の石川が最多の27得点、宮浦が24得点、髙橋藍が21得点と活躍。

交代で投入された大塚や髙橋健太郎らもチームに貢献した。 

 石川は「交代で入った選手が活躍し、誰が出ても同じバレーができていた。

宮浦も最後の競った場面で強さを見せた。

第5セットはチャンスが何度もあったが、最後の1点を自分のミスで15点で決めきれなかったことが課題。

次戦のアルゼンチンはフランスに3-1で勝っており、勢いに乗っているチームなので、ベストコンディションで臨みたい」と話した。

交代で入った選手が活躍し、誰が出ても同じバレーができていた。
交代で入った選手が活躍し、誰が出ても同じバレーができていた。

日本は過去最高の5位を上回れるか

 ネーションズリーグはFIVB(国際バレーボール連盟)が2018年から始めた大会。

男子のワールドリーグと女子のワールドグランプリを統合し、発展させた大会で、16チームが参加する。

 予選ラウンドは1回戦総当たりで、4チームずつのプールに分かれて複数の開催国で5週にわたって試合を行う。

決勝ラウンドの開催国と上位5チームが決勝ラウンドに進出。

6チームを3チームずつに分けて総当たり戦を行い、各グループの上位2チームずつが準決勝を戦う。

 日本の過去最高成績は2022年の5位。

今大会はそれを上回る成績が期待される。

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