【ズボラさんに朗報!】週1回でも8000歩以上歩く人は死亡率が低下する、京大など発表!
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ウォーキングが健康に良いことは知っている。
しかし、よく耳にする“一万歩”は、日常的に実行するにはハードルが高すぎて、結局やらずに生きてきた。
しかし、この度“週1、2回でも効果がある”と発表された。
これが事実なら、休みの日にできるかもしれない。

きっかけは患者の「週末にまとめて歩くだけでも健康に効果はあるか」
井上浩輔・京都大大学院助教(社会疫学)によると、きっかけは患者から「週末にまとめて歩くだけでも健康に効果はあるか」と相談を受けたことだった。
井上助教授を含めたチームは、アメリカ国民を対象にした健康調査のデーターを分析。
20歳以上の3101人が1週間で8000歩以上歩いた日数と、10年後の死亡率の関連性を調査した。
結果、8000歩以上歩いた日が1日もなかった人に比べ、
1、2日でも歩いた人は14.9%、
3~7日歩いた人は16.5%、死亡率が低かった。
やはり、歩く頻度が高いほど死亡率が低くなるのは納得だが、1、2日歩いただけでも14.9%低いというのは驚きだ。

特に心筋梗塞や脳梗塞による死亡率が低減
歩くことは心臓や血管系の健康に寄与するようだ。
心筋梗塞や脳梗塞など、心臓・血管異常による死亡率について、
1、2日でも歩いた人は8.1%、
3~7日歩いた人は8.4%、低減していた。
ここでも、1、2日歩いただけでも1週間歩いた人とさほど変わらないことに驚きだ。

6000歩や1万歩でも同じ傾向
これらの傾向は、年齢や性別に関係なく現れた。
しかも、1日に6000歩や1万歩を条件に分析しても同じ傾向だった。
研究結果は国際科学誌「ジャマ・ネットワーク・オープン」に発表された。
厚生労働省の2019年の調査では、日本で生活する20歳以上の1日当たりの平均歩数は、以下の通りだ。
男性 6793歩
女性 5832歩
ちなみに、厚生労働省が理想とするのは“1日1万歩”、
目標は“1日平均歩数を男性9,200歩、女性8,300歩”とされている。

家事で歩く効果とウォーキングによる効果に違いはあるのか?
ズボラな筆者は考えた。
「外に出るのもおっくうな日、仕事がある日でも家事を含めて8000歩は達成できるのか!?それも歩行数にカウントして良いのか?」
“歩行は連続しなくても構いません。
1日の合計が1万歩になるよう目指しましょう。”
“掃除機がけや階段の昇り降り等でもウォーキングと同様の効果があります。”
厚生労働科学研究循環器疾患等総合研究事業「糖尿病予防のための戦略研究」より
“10分の歩行を3回行うのと30分連続で歩くのとでは、健康改善効果は変わらないという研究結果もあります。
これはウォーキングによる体重減少の効果を調べた研究ですが、ほかの要素についても、『こま切れ歩き』がマイナスになることはないというのが科学的な結論です。”
『死ぬまで歩ける! 7秒筋肉体操』久野譜也先生 筑波大学大学院人間総合科学研究科教授 医学博士より
歩行の目的が、うつ病改善、姿勢改善などそれぞれ違うと“日光を浴びた方が良い”“正しい姿勢で歩く”など、家事とウォーキングによる歩行の効果に差はあるだろう。
しかし、歩行に特別な目的を持たない限り、家事やこま切れ歩きでも健康のために十分効果はあるようだ。
もし、屋外でまとまった時間がとれなくても“ちり積”効果はある。
ちなみに家事による歩行数の平均は以下の通り。
料理(一食あたり) 360歩
掃除や片づけ 420歩
洗濯 170歩
買い物 1,400歩
※特に掃除、片付け、買い物の歩数は平日より休日の方が多い。
上記は1日あたりの平均数を表示。

携帯アプリで歩行数を知ろう!
今は万歩計やスマートウォッチを持っていなくても“スマホ”のアプリを使って歩行数をチェックできる。
筆者はスマートウォッチとスマホアプリの歩数の違いを調べたが、ほとんど変わりなかった。(3年前に買ったスマホでも)
しかも、スマホを手に持たなくても、カバンやポケットに入れた状態でも歩行数をちゃんとカウントしてくれている。
ありがたい時代だ。
人それぞれ、歩行数をクリアするのに合った動作、環境は違うだろう。
ちなみにズボラ筆者は、家事を含めて8000歩をなんとかクリアしている状態だ。
疲れて家事をサボるともちろん目標に及ばない。
その分、休みの日に好きな場所に歩いて行ったり、まとめ買いをしたりすることで自然にクリアできている。
最後まで読んでくれた方も、好きな音楽や、好きな場所など、自分に合ったワクワクする方法を見つけて健康に寄与できることを願う。
