14年ぶりの世界一奪還を果たした侍ジャパン!WBC優勝後の監督や選手達

栗山監督、チームを世界一に導き退任を発表

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、見事14年ぶりに世界一となった侍ジャパン。

3月21日(日本時間22日)に行われたアメリカ代表との決勝戦で3対2のスコアで逆転勝利を上げ、2009年に行われた第2回大会以来3大会ぶり3度目の優勝を果たし、日本中の喜びと興奮はまだまだ収まる気配はない。

侍ジャパンを率いた栗山英樹監督は、試合終了後に行われた会見で

「今日で監督終わるので。

明日からは、本当に全く何もない、肩書のない人になっちゃう。

個人的に、これが最後のユニホームになると思ってる」と述べ、監督を退任することを明らかにした。

栗山監督が日本代表チームの監督に就任したのは、東京オリンピックが行われた2021年の12月。

オリンピックで金メダルを獲得したチームを引き継ぎ、エンゼルスの大谷翔平やパドレスのダルビッシュ有らメジャーリーグで活躍する大リーガー4人を擁した「歴代最強」と称されるチームを率いて、今回の第5回大会に臨んだ。

歴代最強チームに日本中の期待が集まる中、見事プレッシャーをはねのけ、東京ドームで行われた1次ラウンドは4戦全勝で1位通過を決めた。

アメリカに舞台を移した準々決勝でイタリア代表を破り、5大会連続の4強入り。

勢いそのままに挑んだ準決勝では、メキシコ相手に劇的なサヨナラ勝ち。

そして、決勝では大会連覇のかかるアメリカ代表を下し、日本中の期待通りに「アメリカを倒して世界一奪還」の悲願を達成した。

選手を信じ続けた栗山監督は今大会の序盤、不振に苦しんでいた村上宗隆に「最後はお前で勝つんだ」と言い続けた。

村上も自分を信じ続けた監督に応え、準決勝の最後にサヨナラホームランを放ち、チームを決勝に導いた。

また、ダルビッシュには12年前「一度でいいから、メンバー表に名前を書きたい」と伝えていたという。

ダルビッシュもこの言葉を覚えていて、「監督、あのとき言ってましたね」と今回の日本代表入りを決めた。

そして、日本ハム時代から大谷の育ての親として知られる監督は、大谷に対し投げることについて一切何も言ったことはなく、本人が志願してきたのだという。

アメリカに渡り、大谷にしかなし得ない「二刀流」として野球の本場アメリカでの決勝戦で見事MVPに輝く大活躍を見せた大谷の姿に、監督もこみ上げるものがあったに違いない。

栗山監督の後任となる新たな代表監督の候補にはマリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチローの名前が挙がっているとの情報もあり、日本中の野球熱はますます高まっていきそうだ。

選手を信じ続けた栗山監督
選手を信じ続けた栗山監督

Twitterで絶賛された大谷選手のインタビュー動画

そして、大会MVPに輝く活躍ぶりで世界中を魅了した大谷翔平は、決勝戦直後にアメリカのメディア「FOX Sports」のインタビュー動画がTwitterで公開され、話題になっている。

アメリカ野球の殿堂入りをしている元メジャーリーガーのデービッド・オルティス氏が大谷に対し、

「真剣な質問なんだけどね」と前置きした後

「どこの惑星から来たの?」と質問。

この質問に対し、「僕は日本の田舎というか、本当にあまりチームも少ないようなところで野球をやっていた」と真面目に答えた大谷。

「日本の人達からしても、『頑張れば、こういうところでできるんだ』っていうのは本当によかったんじゃないかなと思います」と続けた。

隣には、アメリカ野球界のレジェンドで、現解説者のアレックス・ロドリゲス氏も並んでいたが、オルティス氏、ロドリゲス氏の2人に加え、球場に来ていたケン・グリフィー・ジュニア氏の名前を挙げ、

「今、こんなすごい人たちにインタビューを受けていることが信じられない感覚でもある。

もっともっと自分もそういう立場になれるよう頑張っていきたい」と語り、この言葉を聞いた両隣のレジェンドは、満面の笑みで大谷をハグしていた。

この動画に対し、Twitterでは「とてもスマートで、クールで、素晴らしい考えと答え!」

「なんて素敵なインタビューなんでしょう!アメリカも素晴らしいチームでしたね」など、絶賛するコメントがたくさん寄せられている。

「最後、ロドリゲスもオルティスも褒められて、超ご機嫌!」

「大谷選手には、カワイイMVPもあげたい」など、レジェンドたちの魅力あふれる姿に改めて魅了された人達が多かったようだ。

オルティス氏「どこの惑星から来たの?」の質問の答えも話題を呼んだ大谷。
オルティス氏「どこの惑星から来たの?」の質問の答えも話題を呼んだ大谷。

日本代表の資格はお母さんのおかげと語るヌートバー選手

今大会で話題になった選手と言えば、侍ジャパンに日系選手として初めて召集されたカージナルスのラーズ・ヌートバー選手も忘れてはならない。

侍ジャパンのリードオフマンとして、一次ラウンドでは全試合で安打を打つ活躍ぶりを見せたヌートバー。

持ち前の明るいキャラクターも人気を呼んだ。

決勝戦後の会見では、「9歳から日本代表になりたいと思っていた。

夢の中にいるような気持ちです」と喜びを語り、

「日本のために優勝できたことが嬉しい」と胸を張った。

次回の第6回大会は2026年に開催されることが決まっているが、3年後にまた日本代表としてプレーしたいか問われると、

「間違いないです!」と即答。

決勝の相手アメリカ代表チームには、自身の所属するカージナルスの同僚もたくさんいたが、

「初めてだったけど、素晴らしい選手やコーチ陣、監督、スタッフの皆さんがいたので、絶対優勝できると信じていた」と語った。

決勝では父親のチャーリーさんと母親の久美子さんがスタンドで応援していたが、

「日本代表の資格はお母さんのおかげです」と久美子さんに感謝の言葉を伝え、

「金メダルはお母さんにプレゼントしたいと思います」と笑顔で話していた。

「日本代表の資格はお母さんのおかげです」とヌートバー。
「日本代表の資格はお母さんのおかげです」とヌートバー。

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