愛知・弥富の市立中で生徒同士のトラブル 包丁で刺され生徒死亡
24日、午前8時10分頃に愛知県弥富市の市立中学校から、「急いで正門にきてほしい」と119番が入った。
調べによると、この学校に通う中学3年生の男子生徒が他の男子生徒に包丁でお腹を刺され、心肺停止の状態で市内の病院へ救急搬送されたが、その後に出血性ショックによる死亡が確認されました。
警察によると、凶器に使われたのは刃渡り20センチほどの包丁で、腹部を刺された男子生徒の傷は肝臓を貫通するほどだったと言われています。
逮捕された生徒は「私がやったことで間違いない」と容疑を認めており、県警は詳しい経緯を調べているという。
2人はクラスが別で、この日の始業前にお互いトラブルがあり、その際に校舎内で刺され、生徒の悲鳴を聞いた教員が駆け付け、通報したとみられる。
現場の中学校には多数の報道陣が詰めかけ、物々しい雰囲気に包まれていた。
近所に住む30代の女性も「警察や救急車が続々と中学校に来ていると家族から連絡が入り、外出先から帰ってきた。
私にも1年と2年の娘2人が通っているので心配。まさかこんな事件が起きるなんて」と悲しんでいた。
事件を受け、市の教育委員会は会見を開き、2人の間にトラブルがあったかはわかっていないとしたうえで、第三者委員会を設置し、原因の究明を進めることを明かした。
また、奥山巧教育長は「生徒および保護者、市民に深くお詫び申し上げます。命の尊さをあらゆる場面で展開してきたつもりですが、力及ばず申し訳ない」と話した。
事件後、学校側は3年生の生徒を別の教室に移動させて保護者には午前11時50分ごろに事件について連絡したということだ。
さらに25日に予定していたテストを取りやめ、愛知県に対してスクールカウンセラーの増員を要請し生徒のケアにあたるとした。
ネット上では、「朝元気に出かけて行ったはずなのに、悲しすぎる」
「生きててほしかったなあ、両方の家族にとっても辛い結果になってしまった」と親の立場になり心を痛める人も見られた。
「同級生の心の傷は計り知れない」「大事な受験前に周囲の生徒たちも心配である」と同校の他の生徒の心情も気遣う声などがあった。
「誰か彼に手を差しのべていればこんなことにはならなかった」、「何があったにせよ、相手もどこかの家族の子どもであり、大切な人間だったろうに」と悲しい事件発生を止められなかったことを悔やむコメントも見受けられた。
事件後、同校では給食を食べて帰宅していたとされますが、ネット上からはこんな事件が起きたのに給食を食べてるのかと疑問の声が多くあがっているとみられます。
被害者の伊藤さんと同じクラスの生徒は給食どころではないでしょうに。
伊藤柚輝さんへいじめの報復か
今回、被害に遭ったのは同校に通う中学3年生の伊藤柚輝さん、まだ14歳だ。
弥富市中3年男子生徒刺殺事件の関係者証言によれば、「事件前からもトラブルがあった」とみられています。
加害者の男子生徒は殺意を持って、包丁を学校に持ちこみ、朝登校後すぐに犯行に及んでいます。
学校に包丁を事前に準備し持ち込んでいることから、計画して犯行に及んだとみられます。
そして詳しい動機についてはまだ明らかになってはおりませんが、カッとなって刺したというわけではなく、以前から2人の間でトラブルあったとみられ、加害者の中学3年男子生徒はまだ中学生にもかかわらず、相手が「心肺停止」になつほどに相当の力で刺し、被害者への強い恨みをもっていた可能性が高いとみられています。
また、同校では2012年にもいじめが原因で負傷したとして、いじめの加害者である同級生4人といじめに対し適切な対応が取られなかったと弥富市に慰謝料、約2170万円の損害賠償を求め、名古屋地裁に提訴していたとの報道があり、学校側も不適切な対応があったと認めています。
このようにまだはっきとはわかりませんが、この学校はいじめの温床になっていた可能性が高いことがうかがえます。
中学校の評判
ここの学校の評判を調べてみると、校則は厳しくなく、雰囲気はよい、田園地帯で比較的、治安はいいところと書かれてあったが、ある口コミサイトからの評価は以下の通り、いじめへの不満も綴られていた。
「いじめしかない。学校側の非教育的対応に呆れている。生徒達の個人差別的な動きに対する道徳に沿った措置が未だにない。
教師達の苦労は知悉しているつもりだ。
しかし、不登校生徒や保健室の常連生徒が増加傾向にあるのは他生徒による一方的な差別的対応及びはっきりとした明確ないじめの根拠である。
学校側及び俯瞰的立場にある教育委員会には、生徒達の挙動を細部まで確認してほしい。その上で看過するようであれば、学校側を訴訟する事も可能だ。」