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YOASOBIの『アイドル』、米ビルボードのグローバルチャートで1位獲得の快挙達成

日本語楽曲として初の快挙

テレビアニメ『【推しの子】』のオープニングテーマに起用された音楽ユニット“YOASOBI”の楽曲『アイドル』が、米ビルボードのグローバルチャート“Billboard Global Excl. U.S. top10”で1位に輝いた。

1位を獲得したのは、6月10日付のチャート。

ビルボードのグローバルチャートには、米国のデータを含む“Global 200”、米国以外の世界の200以上の国と地域のみのデータによるチャート“Global Excl. U.S. top10”の2つがある。

『アイドル』が1位になったのは米国を含まないチャートではあるが、日本語の楽曲が首位を獲得するのは史上初の快挙となった。

そして“Global 200”でも、4月12日に『アイドル』のデジタルシングルが配信されると6週連続でトップ10入りし、最高順位は9位。

ほかにも、“Apple Music Top100:Global”で2位、“バイラルトップ50 ‐Global”(音楽ストリーミングサービス“Spotify”からSNSやメッセージアプリでシェア、再生された回数を基にしたランキング)では18位を記録するなど大ヒットしている。

日本国内でもビルボードの日本総合チャート“JAPAN Hot 100”で、YOASOBIとして最多記録となる7週連続の総合1位を獲得。

各サブスクリプションサービスのストリーミング再生数は、配信開始からわずか5週間で1億回を突破したほか、YouTubeでの同曲のミュージックビデオの再生回数は35日間で1億回に到達。

これもYOASOBI史上最速記録となった。

“YouTube music charts”の世界楽曲ランキングでも2位という好成績を収めている。

そのほか各音楽配信サービスランキングでも軒並み1位を獲得し、その数はなんと85冠以上。

5月26日には英語版『Idol』の配信も開始され、英語版のミュージックビデオのYouTubeでの再生数も、1週間で約1,000万回以上の再生数を記録している。

日本語の楽曲が首位を獲得するのは史上初の快挙!
日本語の楽曲が首位を獲得するのは史上初の快挙!

8月にはアメリカでの初ライブも決定

『アイドル』は5月26日から6月1日にかけて米国以外でのストリーミングは前週比14%増の4,570万回、ダウンロードは前週比39%増の24,000ダウンロードを記録し、“Billboard Global Excl. U.S. top10”の前週6位から1位にランクアップした。

YOASOBIは同チャートで代表曲『夜に駆ける』が2021年に6位を記録し、87週ランク入りという記録を打ち立てたが、そのとき以来のランク入りで見事首位を獲得した。

Global 200”と“Global Excl. U.S. top10”の2つのチャートは、2020年9月に開始され、ランキングは定額制および広告付きのオーディオ・ビデオ音楽配信サービスにおける公式ストリーミングとフルサービス・デジタル音楽小売店での購入と、ダウンロード販売を反映させた計算式に基づいて決定されたもの。

1位獲得を受け、YOASOBIの公式Twitterでは首位獲得を伝える記事を引用し、

「たくさん話題にしていただき感謝です。

今回1位をいただいたExcl. U.S.は米国以外のグローバルチャート。

米国も含むチャートでも9位まで来ました。

この差は決して小さくはないですが、変わらずJ-POPを信じて一歩ずつ上を目指しますと喜びと感謝のツイートをした。

同ツイートに対しては、「グローバルチャート1位おめでとうございます!」

「9位だって立派。すごい!!」

「めちゃくちゃかっこいいよ!」など祝福コメントが多数寄せられ、5,000件を超える“いいね”と650以上のリツイートがされている。

尚、YOASOBIは8月5日、6日に米ロサンゼルスで開催される音楽フェス『Head In The Clouds Los Angeles(HITCLA)』への出演が決定しており、「まずは8月HITCLAで初渡米。引き続き応援よろしくお願いします」とも綴られている。

小説を楽曲にするユニット、YOASOBI。
小説を楽曲にするユニット、YOASOBI。

『アイドル』も小説を基にした楽曲

『アイドル』がオープニングテーマとなっているアニメ『【推しの子】』は、『かぐや様を告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』などを手掛ける赤坂マコ氏が原作を担当し、『クズの本懐』などで知られる横槍メンゴ氏が作画を手掛けた人気漫画。

現在『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載中だが、4月からはテレビアニメ化されて“TOKYO MX”ほかで放送中。

YOASOBIは小説をテーマにした楽曲を歌うことでおなじみだが、『アイドル』も赤坂氏の書き下ろし小説『45510』が基になっている。

ミュージックビデオは、『【推しの子】』のアニメを手掛ける動画工房が制作したことも話題になっている。

6月21日には、『アイドル』や英語バージョンの『Idol』に加え、赤坂氏の原作小説『45510』が収録されたポスター型ブックレットが付いたCDを完全生産限定でリリースする。

YOASOBIはコンポーザーのAyaseとボーカルのikuraの音楽ユニット。

小説を楽曲にするユニットを結成することになり、ボーカルを探していたAyaseがInstagramで“あいみょん”の『君はロックを聴かない』を歌っていたikuraの動画を見て声をかけ、結成。

2019年に発表した1stシングル『夜を駆ける』が大ヒットし、翌年末の『第71回NHK紅白歌合戦』に同曲で初出場を果たした。

Ayaseはボーカロイドプロデューサーとしての顔をもち、ikuraはソロでシンガーソングライターとしても活動している。

YOASOBIというユニット名は、それぞれの活動の延長線上にユニットとしての活動があるとの考えから、個人での活動を昼の姿、ユニットでの活動を夜の姿にたとえ、「遊び心満載でいろいろなチャレンジができるように」との願いからAyaseが命名した。

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